クリアついでにドラゴンスピリット(1987年ナムコ)について語ってみる。
80年代前半は押しも押されもせぬビデオゲーム業界の盟主だったナムコだが、80年代後半からは他のメーカーに押され始めていた。
コナミ、タイトー、セガ、アイレムといった地味な存在だったメーカーが突然変異のようにゲーム史に残る作品を次々と生み出した。
とりわけ1987年はシューティングゲームの当たり年と言っていい。
いずれも斬新なゲームシステム、あるいは大型の筐体でゲーマーの度肝を抜いた。
一方ドラゴンスピリットはどうだったか。
ことゲームシステムにおいては、新しいものは何ひとつなかった。
空中弾と地上弾を撃ち分ける縦スクロールシューティングは1983年のゼビウスが走り(かな?)だし、アイテムを取って攻撃力を上げるシステムもまったく珍しくない。
ヒットはしたものの話題はライバル社にさらわれ、同年の「ゲーメスト大賞」のランキングは御覧の通り。
要するにドラゴンスピリットは革命的なゲームではなかった。