青春の忘れ物

はい、恥ずかしい報告をします。

生まれて初めてドラゴンスピリットを全面クリアしました。

このゲームの稼働開始は1987年。苦節36年。バカですか。

プレイ詳細

ゲーム機:初代プレイステーションエミュレータ Duck Station

ソフト:ナムコミュージアムVol.5

設定:オールドバージョン。設定はすべて初期値。

学生時代:頓挫

自慢じゃないがゲームはかなり下手である。

子供の頃はゲームセンターにはよく足を運んだが、見て難しそうだと思ったものはまずプレイしない。一度プレイしてみてわけがわからないうちにゲームオーバーになったものは二度とプレイしない(例:スペースハリアー)。

その点ドラゴンスピリットは初プレイでどうにか1面がクリアでき、以降私的ベストゲームに君臨。

アーケードゲームを全面クリアするなど人間業ではないと思っていた口だが、このゲームだけはクリアを目指した。(ちなみに私が学生時代に全面クリアできたゲームはアサルトプラスのEasyとダブルドラゴンのみ。どちらも極めて簡単である。ギャプラス99面クリアだけはささやかな自慢。)

学校帰りにゲームセンターに立ち寄っては1ゲーム遊んで帰る日々。

先のステージに進むといくばくかの閉塞感もあったから2度3度と続けて挑戦する気にはなれなかった。ゲームオーバーになると少しホッとしたくらいである。

それでもえっちらおっちら上達し、やっと最終面(9面)に辿り着けた頃に、とうとうドラゴンスピリットがゲームセンターから姿を消してしまった。

このゲームを引き続きプレイするとしたら、当時は基盤かX68000を買うしかなかったが、そこまでする金も執念もなかった(PCエンジン版は好評ではあったが別ゲーム)。

社会人になり

起死回生の一打となったのは1994年の初代プレイステーション(以後PS)発売である。ドラゴンスピリットを収録した「ナムコミュージアムVol.5」は1997年に発売され、確か1998年頃にPS本体とソフトを買った。

私は当時比較的珍しい21ピンRGB端子のディスプレイをMSX用に持っており、これがなんとPSで使うことができた。ディスプレイを倒して縦画面モードでプレイしたのは言うまでもない(数年後に煙を噴いて壊れた)。

が、宿願のゲームクリアは意外に難儀した。

まず、学生時代の腕を取り戻すのに一苦労である。PSはロード時間が長いので、プレイすること自体が少々面倒でもある。

加えて、学生時代もその兆候はあったがゲームにあまりむきになれなくなってもいたので、繰り返し挑戦する意欲も薄れていた。

それでもどうにかかつての腕(つまり最終面到達)を取り戻すことはできたものの、苦手なステージはプレイしていて閉塞感があり、そこから先へ進む意欲がわかず、ズルズルとゲームから遠ざかってしまった。

以降、5年おきくらいに熱が蘇ってプレイしては、腕が戻ってまたやめるということを繰り返した。執念深いくせに根気がないという一番うっとうしいタイプだね!

転機

転機はエミュレータでプレイするようになってから。あれこれログを調べてみたら2016年の終わり頃。って7年前かよ……。

この頃になると、加齢によるゲームの腕の衰えが笑えるレベルになっていた。なんかボーっとしてんのね。

あー弾が飛んで来るなーよけなきゃなーどうやってよけるかなー、あ、やられた、みたいな。いやほんとに。

それまでノーコンティニュークリアにこだわっていたが、フィジカル面の衰えに愕然として方針転換、エミュレータのステートセーブを活用するようになった。

これですべてのステージの最適解を探しながらプレイした。(YouTubeで人のプレイを見た方が手っ取り早いが、その辺のところ私は妙に意地っ張りなの。)

そうやって、未知の最終面クリアまで攻略法を作り上げたぞ! というころで気力が萎えてやめちゃった。なぜ!!

成就

また長らくドラゴンスピリットから遠ざかった。ブログによれば2019年にもゲームをやっていたようだが、この時は腕が戻るまでにすら至らなかった気がする。

そして昨年あたりに再燃。いや腕が戻らないこと……。7年前の作業をまたやり直し。しかもこの頃から、腕が疲れて1ゲームもたないケースが増えた(ちなみに私は連射機能は一切使わない)。疲れたところでステートセーブして、続きは後日……とかやると、その続きが面倒くさかったり、やってもいきなり難しい面からだからメロメロだったり。

さて初クリアのプレイは、まず1面でいきなりダメージを食うという滅多にないミスをやらかしたものの、2面でワイドという強力アイテムを獲得(PS版は2面でワイド出すぎじゃない?)し、そのままノーミスで6面クリア。ここで疲れてセーブ・中断。

翌日は苦手な7面で崩れ、痛恨の3ミス。しかも腕の調子が悪く早々に連射ができなくなる。ようやくボスを倒した時はLIFE1の残機1。アカン。

が、もっと苦手な8面はなぜかノーミスクリアでいざ最終面。

序盤が意外にも好調、しかも中盤に自機が小さくなるスモール獲得(実はスモールは苦手だが出れば取る)。

そして最難関の終盤で、幸運にもワイドとバリア獲得。スモール&ワイドですよ奥さん!

なんと初めて最終面ノーミスでボスまで辿り着いてしまう。

門番の3本首は、ワイドがあればミスする要素ほぼないの。で、親玉は弾のよけ方を知っていれば大抵勝てるの。

かくしてセイシュンの忘れ物を回収できましたとさ。まあバカである。

やり残し

実はクリアにあたって少しずるをした。

というのは、最終面には「壁抜け」という裏技めいたものがあり(裏技そのものか?)、今回はそれを使った。正攻法クリアにも一応挑戦はしてみたい。(攻略パターンも一応作ってはある。忘れたけど。)

あとは難度を落としたニューバージョンもいずれは、ね。

もっといえば、PS版はオリジナルとごくごくわずかだが差異がある。なのでアーケードアーカイブにも興味をそそられる今日この頃なのである。新しいPS持ってないけど。

以上、恥ずかしい報告でした。