すいませんすいません。またドラゴンスピリットです。
このゲームは、自機（ドラゴン）の動きが遅めである。といってもスピード感が身上のゲームではなく、敵の攻撃とのバランスを練った結果の移動速度であることはプレイしてみればよくわかる。（私はスピードアップ要素のあるシューティングゲームは好まない。ギャプラスは除く。）
このゲームにおいて敵の攻撃をよけるのに反射神経はいらない。大事なのは戦略性である。そこがいい。
私が気に入るくらいだから、このゲームはシューティングゲームの中では難度は低い方だ。ところが、この遅い動きと戦略性ゆえにとっつきにくく感じる人も多かったようで、発売から数ヶ月後にNEWバージョンなるものが出回り始めた。
LIFE（の初期設定値）が２から３に増えたということ以上に大きく変わったのは、自機の移動の高速化である。25%アップだそうだが２倍くらいに感じる。
学生時代に１度だけプレイした記憶があるが、これはもうドラゴンスピリットの抜け殻のように感じた。OLDバージョンのアルゴリズムに高速移動のドラゴンが迷い込んでは絶妙のゲームバランスが台無しである。
以来、私はこのNEWバージョンは黙殺した。
さてこのNEWバージョン、プレステ版ドラゴンスピリット購入から二十数年を経て初めてプレイした。
いや年は取りたくないもので、ドラゴンの速さについて行けずアタフタし通し。エリア９（最終面）であえなくゲームオーバー。２度目のトライはステージセレクトでエリア９よりスタートし、どうにかクリア。
驚くべきは最終ボスの弱さ。OLDバージョンなら10連敗だって平気でさせられるこの難敵も、NEWバージョンの移動速度では負けようがない。
３度目は再度エリア１よりスタート。OLDバージョンなら万事休すの局面でも簡単に回り込んで回避でき、攻略法もなにもあったもんじゃない。移動速度に慣れず随所でポカをやったものの最後の１匹で無傷で最終ボスに挑むことができ、難なく勝利。
うん、NEWバージョンはもういいです。
