鹿糠ちはるライブ in 丸の内マヌエル

「FADO FESTA 2004」でちょっと聴いて以来4年ぶり。じっくり聴くのは今回(8日)が初めてだ。
曲目はファドなどのポルトガル音楽とブラジル音楽が半々くらいか。声はいいし歌もうまい。ただ、伴奏がうるさく感じられてならなかった。
楽器は、基本的にギターとカヴァキーニョ(ブラジルの小さな弦楽器)のみ。ヤカマシイというのではないが、歌と溶け合っていない。それとも私の席がギタリストの近くだったからそう感じただけだろうか。とにかく、ずっとそればかり気になって歌に没入できなかった。
店の音響の悪さも歌手にとってハンデだったにちがいない。それほど広い店ではない(34席?)が、まったく声が響かない。間近で聴いていてすらそう感じたのだから、奥の席ではどうだったか。できることなら生音で聴きたいけれど、この会場ではPA装置が必要だろう。
なにぶん丸の内店でのライブはこの日が初めてとのこと、悔いの残る部分もあったにちがいない。この環境では、歌手の真価を判断するのは難しい。
津森久美子や松田美緒と重なるレパートリーが多く、歌唱の違いはなかなか楽しめた。
Loucura/苦しみ、異邦人〜マリア・リシュボア(メドレー)、もうひとつの月(「島唄ポルトガル語バージョン) 、あとフェルナンド・ペソアの詩にドゥルス・ポンテスが曲を付けたというやつ(曲名思い出せず)。