津森久美子ライブ in 四ツ谷

10月より修行のためリスボンへ行くという。年内の関東ツアーは今回を入れてあと2回。伴奏は水谷和大(ギター)、飯泉昌宏(ギターラ)という久々の組み合わせ。
もはや彼女の歌に「うまい」という感想は持たなくなった。下手になったというのではなく、ファドそのものを聴かせ、津森久美子自身を見せる、そういうものに変わりつつあるということだ。
ただ今回は、席が壁際だったせいなのか、それとも伴奏者がいつもと違っていたせいなのか、伴奏が歌を打ち消してしまっている印象がややあった。当のファディスタは「気持ちよく歌えた」と後で言っていたから、私の気のせいかも知れない。
客のマナーも比較的よかった。イントロが始まっても地声で喋るアホはいたが、同じテーブルの人が注意して概ね静かに。ただ、ライブ中にフラッシュをたいて写真を撮る客若干名。ヤメロ。