三宅洋平という人

政治家の信者になるな

選挙フェスの映像で三宅洋平氏を見た時、「ちょっとヤバいな」と思った。もちろん否定的な意味での「ヤバい」。
とても弁が立つ。吸引力がある。山本太郎氏もそうだが、選挙の話でこれほど人の心を引き付けられる人はそうはいない。三宅氏の言葉に酔いしれる人々。すごい。しかし、そこがヤバい。
選挙で興奮してもいい。感動してもいい。でも陶酔はダメだと私は思うのだ。支持を集めるのはいいが、信者を集めてはいけない。なぜなら有権者が批判的な目を持てなくなるから。同時に、批判的な人に敵意や憎悪をぶつけがちになるから(今の安部信者がまさにそれではないか)。
以前ブログに「政治家のファンになるな」と書いたが、趣旨は同じである。

三宅氏の問題点

選挙前から取り沙汰されているのは、彼が荒唐無稽な陰謀論や、最近はやりの似非医学「ワクチン否定」を支持したり、内海聡氏の「障害児を生んだ親は一生反省しろ」という暴言に与したりといった、数々の発言。
三宅氏のキャッチーな言葉に飛び付く人達の姿は、やはりキャッチーな言説を鵜呑みにする三宅氏の姿勢と重なって見える。
ただ、これは三宅氏周辺だけにあてはまることとは私は思っていない。石原慎太郎小泉純一郎橋下徹、そして安倍晋三。彼らはいずれも問題発言やデタラメな政治を繰り返していたにもかかわらず、キャッチーな言葉によって人気を集めたのだから。それに比べれば三宅洋平ブームなどかわいいものである。彼らの支持者に、三宅氏の支持者を笑う資格はない。

三宅氏が当選していたら

一方、私はこの人が当選したら面白いんじゃないかとは思っていた。
ちょっとヤバいけれども、政治に懸ける思いとあの弁舌は買いたい。また、支持者が彼のキャッチーな言葉「だけ」に引き付けらているとも思わない。今の政治の問題を突く言葉にもまた人々は共感している。
山本太郎氏のように、たまに暴走しつつも、わかりやすい言葉で現政権の欺瞞を暴く存在になってくれたら、それだけでも価値はある。
では私が都民だったら彼に投票していたかというと、していないと思う。今ひとつ好きになれないんだな。

三宅氏はトップ当選していた?

三宅洋平氏が実はトップ当選なのに不正により落選した(のではないか)というネット記事を見た。
いやいや、それなら出口調査で早々に当確出てなきゃおかしいだろ。
しかし実際に不自然な票の動きが過去の選挙でもあったなんて話も出ていたりして、三宅氏のことに限らず疑いの目を持つべきではあるのだろう。
でもまあ不正をするならそもそも得票も能力も未知数の三宅氏をわざわざターゲットにする理由が見当たらんわな。私だったら当落線上と言われた小川氏(民進党−当選)あたりをターゲットにするよ。