みやたけし6

1990年代のみやたけし。1作しか読んでいませんが。

めざせ1等賞(1990-1992/週刊少年チャンピオン

見てくれたまえ、この表紙を。どうだつまらなそうだろう。

めざせ1等賞(1)

めざせ1等賞(1)

連載当時、どこかで見かけたが読もうとすらしなかった。
これをやはりYahoo!ブックストアで初めて読んだ。
うん、思ったよりよかった。
ラソン漫画。主人公が選手生命の危機に立たされた時は「またそれかい」と思ったが、「風のフィールド」みたいなグダグダ破滅漫画にはなっておらず、地味だが読後感は悪くない。
脇役がいい人ばっかりだったり、ドラマとしての弱さは否めないけれど、苦し紛れに怪我をさせたり奇跡の逆転劇を演じさせたりといった方向に走らず丁寧に描き続けられた作品だと思う。
「はしれ走」のような熱気に満ちた物語が描けなくなった作者が、新しい道を見付ける兆しのように感じられなくもない。