ドラクエを語ってみる10

前回紹介したドラクエ7シナリオ差し換え説。
http://towerof.web.fc2.com/dq7nz.htm

ドラゴンクエスト7の最後の敵は構想段階では主人公の親友「キーファ・グラン」で、この話は仲良し二人が勇者と魔王として対峙せねばならなくなった悲劇だったのをあまりに暗いオチなのであわてて取り下げたりしていなかったか。

これを読んだだけならば「ほ〜」と感心しておしまいなのだが、それよりも印象的なのは、この説に反発するヒトたち。
先のサイトを紹介しているブログ。この記事へのコメントをまあご覧あれ。
http://blog.livedoor.jp/guraroido/archives/66392610.html
「お前の妄想じゃねえかwって」
「肝心の説明も推測ばかりで説得力の欠片も感じなかった」
「なんか、こじつけ臭すぎて・・・」
「全部妄想の域を出ていない。あと100周くらいやり直せ、以上。」
「小学生かな。」
「なんか頭悪そうですね」
「なんかすごい支離滅裂な感じ」
「クソみたいな考察ですね。」


きりがないのでこれくらいに。
尋常でない憎悪と反発。説に賛否あるのは当然としても、ここまでむきになってこき下ろす理由がわからなかった。制作の裏事情をあれこれ推測して楽しんでるってだけのものが、なぜそこまで気に食わないのか。
そこではたと思い当たった。
このヒトたちは、ドラクエ7のストーリーが大好きなんじゃなかろうか。ものすごくカンドーしたんじゃなかろうか。
それを「意味が分からない」と切り捨てられ、更には「元々の案を没にしていじくってしょーもないシナリオにしちゃいました」と結論付けられた。
「そのしょーもないシナリオにカンドーした俺は一体何?」
一種のアイデンティディ・クライシスではあるまいか。ちがいますかそうですか。


ちなみに私は、差し換え説には賛成というか賛辞を惜しまぬ者だが、ではドラクエ7の「差し換え前」のストーリー自体が好きかとなると、そうでもない。悲劇的というよりも、ただの悪趣味としか思えないからである。