「まんが道」完結

藤子不二雄Aの作品の中で最も好きな「まんが道」シリーズ。
完結すると知って、少し前に「あすなろ編」からすべて読み返してみた。
最新作「愛…しりそめし頃に…」はもっぱら古本屋で買っていたけれど、43年目の完結という節目に敬意を払って最終巻は新品を購入。(威張るこっちゃない。)

この作品は、「立志編・星雲編」などとは打って変わって、細かなエピソードの積み重ねといった趣。「これからどうなる?」というスリルには重き置いて描かれていないように思う。
けれども最終巻(12巻)にだけは、完結に向けて一気に駆け降りるような疾走感がある。
「このヒトとの繋がりは、この先どうなったのかな」と、気になる部分がいくつか残りはしたけれど、いつかどこかで語られることに期待しよう。
手塚治虫藤子不二雄って、たった5歳違いだったんだなあ……。作中ではえらいオトナに描かれているけど、実際もああいう距離感だったんだろか。