フジテレビ・韓流偏重抗議デモ

感想をひとことで言えば「バカじゃねえの」だが、一連のフジ批判すべてが「バカ」とは思っていないので、ひとことですませてはいかんのだろう。
フジテレビが韓国番組の放映権をたくさん持っていて、それを積極的に流す。これは批判する筋合いのものではないだろう。好きか嫌いかのレベルでしかない。
だが、あらゆる番組に「韓流推し」をちりばめる手法(つまり韓国番組の視聴率を上げる、あるいはDVD等の販促のための小細工)は、独占状態にあるテレビ放送においては違法であるという批判はわかる。法律を厳密には知らないが、ネットで見聞した限りでは筋が通っているように思う。
だが両者の違いを意識してデモに参加した人が、果たしてどれだけいるだろう。意識していたとしても、世間やフジテレビがどう受け取るかに注意を払ってデモに参加した人がどれだけいるだろう。そもそも、その違いの重大さがわかっている人ならば、今回のデモにはまず参加する気にはならないのではないか。少なくとも躊躇するのではないか。
デモとは、よくも悪くも大雑把なものだ。
原発ヤメロ」なら、その中に「廃絶せよ」「減らせ」「増やすな」といった意見を包含しても問題にはなるまい。
だが今回のデモは違う。同じフジテレビ批判でも、中身がバラバラなのだ。フジテレビ批判の中には、偏狭な韓流排斥論もあれば、法に照らしての批判もある。
デモの列からは、「韓流ばかりをありがたがるな」「韓国の番組を放送するな」「日本のドラマが見たいんだ」という声もあったというが、これは明らかに前者。
それらが<一緒に>列をなし、シュプレヒコールを起こすのがどれだけ異様なことかを、参加者はわかっているのだろうか。
やはり言わずにはいられない。
バカじゃねえの。