プロレスリング・ノア in ディファ有明(1.12)

G+録画観戦。どうもピリッとしない試合が多く、1日2試合くらいのペースでようやく今日観終わった。
感想:終わりよければすべてよし
第6試合から。

三沢&小川&谷口vs.力皇&丸藤&ヨネ

この面子のレベル通りの試合。それはさておき……力皇とヨネが正式にタッグ結成するみたい。
や〜め〜て〜。
36歳にして遠回り。どういうつもりだ力皇。
ヨネという選手、努力家だとは思うのだが、こと試合となると奇を衒うかガムシャラに攻めるかしかできないから嫌になる。ヨネに必要なのは、「緩急織り交ぜた普通のプロレス」のスキルじゃなかろうか。
かつてのジャイアント馬場のように、試合が終わる度に選手を叱り付ける立場の人がノアにはいないのではないかと訝ってしまう。全日時代、せっかく蹴り倒しても相手が立ち上がるのを待っている垣原を、解説の馬場さんが「こんな余裕を見せていられるレベルの選手じゃないでしょう」と酷評していたのを思い出す。花道ダッシュなんか決して許さなかったと思うよ。

KENTA&石森vs.鈴木&平柳

例の反則偽装→KENTA反則負けの試合ね。
ベビー対ヒールの図式を強調したい割には、平柳四つん這い&鼓太郎棒立ちで石森の攻撃をご丁寧に受けたり、生ぬるくて見ていられんかった。
反則偽装のパターンもアメプロで使い古された手法(らしい)。そもそもレフェリーがその瞬間を見てもいない反則攻撃でゴング鳴らすわきゃない。
KENTAも試合後にレフェリーとしっかりコント。
「俺はやってねえからな」「椅子持ってただろう!」
どんなに実力があっても、こんな三文芝居でプロレスを盛り上げている気になっているような幼稚な感覚のレスラーじゃあ、将来を期待する気も萎えるってもんだ。プロレス界のシーラカンスになりたいのか?(それともシーラカンスは私の方か?)
4日後にタッグで対戦した中嶋が、そのKENTAを酷評。さてこれはコントの一環なのか、それともホントに覇気のなさに苛立ったのか。

佐野vs.潮崎

潮崎は成長してるね、間違いなく。実力がないのにプッシュされてるとか、そういうんじゃない。
ただ、この選手はどうも「技マニア」みたいなところがあるように見えるのが引っ掛かる。ゴー・フラッシャー(改名するって話はどうなった?)だとか、今回の決め技(変形パワーボム)だとか、変に凝った技を使いたがる。
この選手のいいところは、どっかの団体の若手のように、納得の行かない試合の後にはったりをかますような「勘違い」は決してやらかさないこと。彼の優れた感性が伺える。「作られたスター」にはまずならないだろう。

佐々木&中嶋vs.秋山&青木

前座のモヤモヤが、この試合で全部吹っ飛んだ。
どうも最近、90年前後の全日を観ては「昔のプロレスは面白かったなあ」とオヤジっぽくぼやきがちなのだが、この試合は当時に比べてもまったく遜色のないものだった。(「鬼嫁殺し」だけは好きになれんがな〜。)
殊勲は青木かな。この選手はセンスといい闘争心といい申し分がない。「ジュニアの秋山」と言っても過言ではないだろう。
こういう選手がいる限り、こういう試合がある限り、ブーブー言いながらもプロレスを観続けてしまうんだろうな……。