津森久美子ファドライブ in 四ツ谷

四谷マヌエル。さて誰を誘ったものかとモタモタしているうちに直前になってしまい一人で行くことに。一人だと割高になるんだよなあ……。
というしけた話はさておいて、第2ステージではファド・カスティーソ以外の曲が大部分を占めていた。増えるレパートリー。演奏はかなり慎重になっている印象があった。
第3ステージは対照的に、歌い込まれた曲目が並ぶ。とはいえ難しい曲ばかりらしく、当人は「得意」とは言えないと語っていたが、伸びやかな歌唱に聴こえた。第3ステージ開演は22時半。さすがに席はまばらで、よく言えば開放的、悪く言えば散漫な雰囲気になる。今回はそれもプラスに作用したようで、第3ステージがもっとも印象に残った。
ちなみに第3ステージ冒頭には、水谷和大氏のギターソロも。アルベニス「アストリアス」。プロでもノーミスで演奏できることの滅多にない難曲らしい。こうしたギター曲の定番が聴ける(こともある)のも、津森久美子&エスキーナ・ド・ソンのライブでのひそかな楽しみだったりする。
今回は珍しく客のマナーがよく、演奏中に気を削がれるようなお喋りは殆どなし。いつもこうだったらいいのになあ。