津森久美子ファドライブ in 四ツ谷マヌエル

唄:津森久美子 ギター:水谷和大 ギターラ:月本一史
津森?
久美子?
そう、このブログに何度か登場している津森あかねが本名の津森久美子として活動を始めたのである。
改名の理由は2つある。

  1. イントネーションが変わるため、間違って「津森美幸」と呼ばれる危険性が減る。
  2. 森公美子」と間違ってライブに来る人がいるかも知れない。

どっちもウソ。
ただ改名しただけではない。本業であった俳優としての活動を休止し、当分ファドに専念することになった。私にとってもこれは歓迎すべきこと。都内のライブが減らなければ、だけど。(同時に根拠地を大阪に移している。)
ともあれこの日(28日)が改名後初の東京ライブということになる。会場は四ツ谷マヌエル。店に入ると、顔見知りの姿がちらほらと……ないじゃん。俺だけかよ。
ライブ直前まで店が夏季休業だったせいか満席とはならず(9割くらいか)、知らないオジサマと相席にならなかったのは幸い。
ライブ時は全35〜40席くらいだろうか。これくらいの規模だと、会場の空気を演者がどう掴み、どうコントロールして行くかという緊張感が感じられ、全15席のぺてぃすこすとはまた違った醍醐味がある。
ただ、この店は中央に太い柱があるせいもあってか、一体感が生まれにくい。必ずと言っていいほど演奏中に間断なく喋るアホがいる。近くの席なら注意するのだが、あいにく端と端。店員に頼んで注意してもらったが、あまり効き目はなかったようだ。
それでもファディスタは尻上がりに調子を上げていたのではないかな。店の音響のせいなのか唄い手の進化なのかはわからないが、唄が場内に“満ちる”感覚があった。全員が至近距離で聴くぺてぃすこすでのライブでは味わえないもので、これはこれで捨て難い。
それにしても、あそこまで無神経に喋り続けるバカ客は珍しい。店員も、もう少し口うるさく注意していいんじゃないか。「ファドが聴ける店」という触れ込みなんだからさ。
やっぱりあれだな、25席くらいでぺてぃすこす並みに安くておいしいファドハウスなんてのが理想かな。