ミュージックジャンクション in 代々木上原

代々木上原といえばコサキンコサキンといえばファド。というのはウソですが、JASRAC主催のイベントで、マウロ・ネーヴェス氏(上智大学准教授)がファドの魅力を語る。
各時代のファドのCDを流しつつ、あれやこれや。ドゥルス・ポンテスのCDの紹介に笑う。歌が始まったところで止めてしまい、「この通りイントロがとても長いです」。それだけかい! いや、真面目な講演でした。思ったよりずっと面白かった。
第二部は津森久美子&エスキーナ・ド・ソンのライブ。器楽曲3つに歌曲3つ。会場のけやきホールは全220席と、ファドライブにはおあつらえ向き。PA付きの彼女のライブを聴くのは2度目だが、前回は客席100足らずで伴奏はカラオケ。完全な編成でのPA付き、しかも100人を超える規模のライブを聴くのは初めて。
ところがすぐ近くの席におしゃべりのうるさい一団がいて、たまりかねて「ライブ中静かに……」すいません、ウソです。
若干の手探り感はあったものの、舞台俳優としての経験もあり(現在はファドに専念するため休止中)、ホールで歌うのはお手のもの。伴奏者達の軽妙なしゃべりもいつもと変わらず。安定感のある公演でちた。