お上に頼るな

日経ビジネスリバタリアンなる言葉を知る。購読してるわけではありません。念のため。
日本は「国民が安心して暮らせるよう国はもっと責任を持ってほしい」と考える人の率が高いそうな。そういう意識を捨てよというのがリバタリアンの主張。
あちこちの業界への政府介入によって生じた弊害が紹介され、それらはいちいちもっともなのだが、これは市場競争で当てはまることは多くても、高齢者とか病人とか弱者救済の観点から見たらどんなもんかと思う。年金を削られて100円で買った魚を1日かけて食べるような生活してる婆さんに「自己責任」とか言うのかキサマ。いや、言わないと思うけどね。ビジネス誌だから触れてないだけであって。
しかし「国は責任を持て」という考えを「お上依存」と揶揄するのはどうかと思う。税金を払う人、それに見合う環境を作る人という対等の取引関係はあってしかるべきで、何でもかんでも国に任せようなんて、そんなこと誰も言っちゃいねえ。記事の主旨に別段異論はないが、「国の責任」を云々する声を卑小に捉えすぎに感じられるのが気に入らん。