天龍源一郎のＷＡＲが最後の興行を。豪華パンフレットを全員に無料配布する太っ腹。利益なさそう。
興行内容としては懐メロ。あえてそうしていた節がある。
邪道、外道が黄色いコスチュームで登場した時は、ああここに冬木がいるはずだったんだと思い出す。冬木スペシャルなんか出してくれてもよかったかな。
後半３試合の出だしが全て場外乱闘というのはいただけなかった。
維新力を初めて生で見た。ＳＷＳでのデビュー戦はとても印象に残っている。細身ながらも元力士だけあって打撃では石井智宏を圧倒するも、体のキレは今ひとつで技はどれも形だけ。石井のブレーンバスターにあえなく沈む。
これまた初めて見たダミアン。ただの頭の悪い目立ちたがり屋だった。浪花との間延びしたネタ合戦にうんざり。こんな下らない試合のために招かれたドス・カラスがなんだか不憫だった。
ドラゴンゲートの提供試合は相変わらずクオリティが高い。スピーディーな絡みの面白さでは他団体の追随を許さない。しかし、ただそれだけ。それに、ああいうギラギラした男達というのは生理的に受け付けない。
メインはＷＡＲvs.平成維震軍の８人タッグ。引退している小原が出るとは。
ドン・フジイは嵐の代役だろうか。シリアスファイトでよくがんばっていたと思う。
だがいかんせん、既に引退した選手やセミリタイア状態の選手の混じるカードでは「いつ果てるともなき熱戦」とは行かず。折原がバテたのを察知してか天龍が決めに入る。が、これも「53歳」１発で青柳があっさり沈む。本当はパワーボムも出すつもりだったのでは。
平成維震軍との抗争は雑誌でしか知らないが、当時こんな感じだったのだろうなと思わせるほど険悪なムードをかもし出していた。面白いけど「茶の間向け」ではないなあ。それが天龍の言うところの「好き勝手できた」ということでもあるのかも。
終わった後は、取り立てて感慨はわかなかった。ＷＡＲは殆ど生観戦していないから仕方がない。
