プロレスリング・ノア 3.5武道館

秋山準森嶋猛vs.天龍源一郎鈴木みのる

サンダーストーム」と「J」。この2曲にだけは思わず手拍子をしてしまう。合体テーマではなく単独で両方を同じ会場で聴くのは初めて。私の観戦歴はあまり古くないのだ。
森嶋にいつかシャレでやってもらいたいと思っていた「J」での入場を、まさかここでやってくれるとは。賛否あるようだが私には「まあいいか」といったところ。試合内容で滑ってしまったがリスクは承知の上だろう。森嶋の「オー」はタイミングが悪くて乗れなかったが、秋山の時は思わずやってしまったよ。
北斗と神取登場。試合に介入したところで若手レスラーに連れ出される。1回限りという約束事でもあったのだろうか。そのあたりの線引きは正解だと思う。だが最後にまた現れて混乱状態にしたのは余計。わけがわからないうちに森嶋がフォール負け。四者の攻防はあまり憶えていない。

小橋建太vs.力皇猛

ちょっと場外戦が多すぎるように思った。決定的ダメージを与えるような危険技がなかったのが救いだが、この二人の対決にはリング上でのぶつかり合いが似合う。そうなった場合、四天王プロレスとは対照的な、短時間に凝縮された試合になるのかも知れない。
試合は小橋ペース。「もうダメだと何度も思った」と自ら語っているように、力皇の気持ちが萎えている様子が何度か見て取れた。守勢に回った力皇はどうも弱々しく映る。
小橋には「もっと来い」と力皇を盛り立てる向きすらあり、最後の最後に力皇はそれに応えたのだから、そこは褒めるしかあるまい。小橋の敗因は「負けられない」という意地がなかったことだろう。今回の背景からすれば致し方ないところか。小橋にはまだ負けてほしくなかったが。
力皇の最後のラッシュは圧巻だったが中盤の内容に不満が残った。客席からは「しっかりしろ」と苛立った声も少なからず聞かれた。弱々しい印象を残さない試合ができるかどうかがブレイクできるかどうかの鍵となるように思う。

おまけ

KENTAのハイキックで杉浦が、ヨネのハイキックで丸藤がKO。もろに入ると全ての流れをぶった切る。「頭部への蹴り」は禁止にしてもいいかなと思わないでもない。あるいは「頭部への、脛や足の甲での蹴り」。これならミルコにだって負けないぞ。そうすると延髄斬りも反則になるわけだが。川田の戦力が半減するわけだが。