ナムコ編と同じく10点を取り合う形で勝敗を決める。
コナミのMSXチームはすごいぞ。そんなに好きじゃないけどすごいぞ。
とはいえファミコン版はあまりやったことないから比較できるものが少ない。
グラフィックは比較要素に含めない。
けっきょく南極大冒険
5-5でドロー
MSX初期、まだゲームソフトが少なかった時代におすすめゲームとして真っ先に上がっていたのがこれ。
ゲーム性にはほぼ差はないのではないか。但し後発のファミコン版にはアイテムが追加されているのでファミコンややリードという判定もできなくはない。
ハイパーオリンピック、ハイパースポーツシリーズ
5-5でドロー
スピーディーだからMSXの8ドットスクロールも気にならず。
もっともファミコン版も8ドットスクロールだったっけ?
ロードファイター
4-6でファミコン
MSX版は画面右にタコメーターがある点でリードしているが、ゲーム自体はファミコンの方が緻密さでやや勝っているように見える。実はファミコン版は映像で見たことがあるだけだが強引に採点した。
(後でわかったことだがファミコン版では当時としては大容量の192kBitロム(24kB)が採用されていたらしい。MSX版は多分64kBit(8kB)。)
ツインビー
5-5でドロー
グラフィックはファミコン、BGMはMSXがいい。付け加えると、後のゲーム集に収録されたMSX版はSCC対応で、これはオリジナルを凌ぐ完成度だが採点には含めず。
グラディウス
6-4でMSX
MSX版は長いレーザーやらでかいビッグコアやらオリジナルステージやらエクストラステージやらで色々がんばっているということで。1メガロムだからできたこと。
と言いながら私自身はこれを買っておきながらあまり好きになれずに別のゲームと交換しちゃった。
ファミコン版も色々言われていたけど完成度は高く、ドローでもいいような気もする。
MSX版はこれまたSCCによるBGMがすごい。
他にも同一タイトルはたくさんあるが、私がMSX版しかプレイしたことがないので採点できず。
グーニーズ
ゲーム内容は少し違う。どちらも名作と評判。
イー・アル・カンフー
見た目は大差ないが、ファミコン版の方がキャラの動きがスムーズだと聞いたことがある。
ガリウスの迷宮(大魔司教ガリウス)
MSX版はすごかったねえ。あんだけ大規模なアクションRPGで間延びも破綻もしないところがコナミの凄さ。BGMや効果音へのこだわりもパソコンソフトの域を超えていた。
ファミコン版は賛否あったようだけど、どうだったの?
沙羅曼蛇
これはまあ別ゲームかな。
一応どちらも遊んだことはあるけど、どちらも下手すぎてよくわからん。
MSX版は、グラディウス2の後を受けて、あのハードの制約下でどこまで無茶をやれるか開発者が挑んでいたのではないかと思ったくらいに無茶やってた。
以下はMSX2版。ファミコン版との差異はよく知らない。
いずれもMSX2版は見事な出来ばえで、ことゲーム性にかけてはファミコン版に劣ることはないと想像。もちろんグラフィックはMSX2が上。但しハードの制約上「横スクロールしない」という欠点がある。
ここでも強調しておきたいのはBGMの完成度。ファミコン版も悪いとは言わないが、あのもっさりした音よりも、くせのないPSGで作られたMSX2版の方が断然いいと思うのだ。
個人的にはコナミはあまり好きではなかったが、しかしこの会社のMSXチームの技術と作り込みは尋常ではなかった。とりわけ「ガリウスの迷宮」「グラディウス2」あたりからのこだわりようは変態的と言っていい。
興味のある人は、「グラディウス2」の動画を探して見てみてほしい。そしてその後に、同時期に発売されてそこそこヒットしたMSX版「スーパーレイドック」(T&Eソフト)の動画を見てほしい。いかにコナミが抜きん出た存在であったかがわかるはず。あ、はい、T&Eソフトが贔屓だったんですボク。