光栄「三国志」シリーズ

私は光栄贔屓ではないけど、やっぱり面白かったな。現コーエー
プレイしたことのあるゲームはそれほど多くない。

三国志

最初は「さんこくし」と読んでいた。登場人物をひとりも知らず、とりあえず劉備が主役との情報のみ仕入れて遊び始めた。そう、三国志への入り口はこのゲームだった。但しシナリオ1しかない「抄本三国志」。
最初のプレイでは滅ぼされました。おいおい。
そのうち、武将は簡単に引き抜けることがわかり、レベル1での短期間クリアに血道を上げ出した。シナリオ1なら諸葛亮の登場を待つまでもない。張昭を引き抜くか、賈ク荀イクあたりを知力98まで上げて引き抜き引き抜きまた引き抜き。戦争も毎月のように。訓練しません国作りしません。
更に慣れて来ると軍師の知力もお構いなしに突き進む。189年開始のシナリオ1を、確か190年末にはクリアしていたような。2年足らずで中国統一。
基本的に光栄の歴史シミュレーションは序盤中盤が面白い。終盤になると自国が強くなりすぎてつまらない。
その他特徴やらうんちくやら。

  • 知力98以上の軍師の助言は一部コマンドを除き間違いがない。
  • 人口の増え方が尋常でなく、増えすぎると統治が難しいので速攻が得策。
  • 洪水があると兵士が三分の一だか三分の二にまで減ってしまいもうタイヘン。
  • 春に中国の中央部でイナゴが発生すると、秋までに全土の半分以上が被害にあう。アア、イナゴダ……。
  • 君主の知力が高ければ、部下の知力も上げ放題。時間をかければ張飛だって名軍師。
  • 戦争で君主を仕留めると武力が10上がる。これを利用して捕獲→解放を繰り返すと猛将だらけに。
  • だから武力より知力の高い武将が重宝される。陳宮だって呂布みたいに強くなれる!
  • ある時期以降のバージョンは菅野ようこによるBGM入り
  • 龐徳の武力が低い。
  • 張昭の知力が98もある。
  • 関索が嫌な顔。

三国志II

友達が学校で(おいおい)プレイしてるのを見て、面白そうだなと思っとった。音楽もいいし。
実際にプレイしたのは何年も後。PC-98版の三国志I〜IVの4本セットというのを血迷って買ったのさ。中古だけど。
でまあ、面白くはあったけど、武将を引き抜くまでが面倒で、高いレベルではクリアしないままだった。
向谷実の音楽はよかったなあ。中国テイストたっぷりのフュージョン。アレンジ版はなおいい。一部のクラシック調の曲はいまいちだったけど。

三国志III

その昔買ったPC-98版はプレイしなかったの。なんかルール憶えるのが面倒でさあ。
ところが最近ふとやってみたくなってWindows版を購入。定価1,980円也。
http://www.gamecity.ne.jp/products/products/ee/Rlsan3.htm
ただの復刻版かと思いきやウインドウの配置を自由に変更できる仕様に。でもテンキーだけでプレイできないのはちょっとなあ。クリッククリックで疲れる。
BGMには作曲の向谷実自身によるアレンジバージョンが流れ、これまたビックリ。でもこのアレンジ版を何度もループして流されるとさすがに食傷だ……。曲は悪くないし音の厚みも増しているけど、中国のイメージを崩しすぎて前作ほどのインパクトはなかった。

シナリオ1・公孫サン・初級

やってみました。ん〜、悪くはないが期待したほど面白くもないかなあ。発売当時ならもっと夢中になれたかも知れないけど。
色々計略ができるけど、なんか仕掛けるのが面倒で(相手国の武将の詳細を知るのにも何ヶ月もかかる)、結局徴兵−訓練−戦争の繰り返しでなんとかなってしまった。
しかし統一間近に君主が寿命で死んだのには参ったぜ。後を継いで中国統一を果たしたのは関羽でちた。諸葛亮発見できず歴史に登場せず。
序盤は袁紹がご近所さんだからきつかったよ〜。考えてみれば放浪の旅に出ちゃえばよかったんだけどね。

シナリオ2・新君主・上級

君主名は「髭小路(ヒゲコウジ)」。更に将軍「張費隠(チャンピオン)」、軍師「登礼那(トレーナー)」を配下に加えて3人で南の国に旗揚げ。武将捜索で凌統の父、凌操を発見。武力高かった。
おや、なんか近くで孫策が追い詰められてる……。逃げ道塞いで攻め込んで……よっしゃ配下を一網打尽。孫権周瑜黄蓋甘寧呂蒙ほか獲得。って、なぜに兄の敵に仕えるか孫権。おんや、玉璽も獲得してる……。
で、それ以降は結局徴兵−訓練−戦争の繰り返し。軍馬も弓矢も買わず、船も1隻か2隻造っただけ。なぜか怪我人が殆ど出ず、華佗や吉平を捜しすらしなかった。そういえば司馬徽だとか隠者も一度も現れなかったのはなぜだ。どうも規則性がわからん。
やっぱり中盤以降は退屈。降伏勧告に応じろよ! 諸葛亮趙雲といった喉から手が出るほどほしい武将を配下に加えたのは最後の最後で出番なし。


ある時期からの光栄「三国志」はどうしようもないという評判も目にする。興味はあるが買う気にはなれず。