2ちゃんねる強制捜査

久しぶりにニュースサイトで「2ちゃんねる」の文字を見た。
2chに対する私の見解はこのブログ内で「2ちゃんねる」で検索すると出て来ます。)
今回見かけた記事はこれ。
2ちゃんねる」を強制捜査 覚醒剤書き込み放置の疑い 警視庁
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120307/crm12030707020003-n1.htm
警視庁から再三削除要請があったにもかかわらず削除されず捜査に踏み切ったという。
もっとも、肝心なのは投稿者を処罰することであって、書き込みの削除がどれだけ重要であったかは意見の分かれるところ。投稿者は逮捕されたというから「IPは開示したが削除はしなかった」ということだろう。
ではなぜ削除しないのかという疑問が当然わき上がって来る。これについては「刺激的な書き込みを残す方が広告収入が増えるから」という説があるが本当かどうかはわからない。

なぜ捜査に踏み切ったか

今回の書き込み放置は、犯罪幇助の根拠としてはやや弱いように思う。警察の意図は、むしろネット中傷の抑止にあるのではないか。
ネット中傷関連の警察への相談は年間1万件を超すという。しかし実際に検挙されるのは、以前目にしたデータによれば全体の2%に満たない。犯罪とみなされないからではなく、即生命にかかわるようなものでなければ優先度を下げざるを得ないという事情のためだ。
ネット中傷抑止を望む世間の声に、なるだけ重大な犯罪を機に(悪く言えば口実に)警察が応えようとしているように私には見える。良い悪いは別にして、知恵を絞ってますなあ。

ひろゆき」は失脚するのか?

今回の捜査が有効打となるかどうかはさておき、西村博之も色々な方面から徐々に追い込まれて行くのではないかな。3年前にダミー会社と噂されるPACKET MONSTERに「譲渡」したのも尻に火がついたことの証左と見ることができる。(本当に「2chに飽きて手放した」だけなら、運営の実態を覆い隠す必要なんてないもんね。)
しぶとさでほとほと感心させてくれる西村氏に、次の一手ありやなしや。