面白いのか?

ネットをあちこち見て回ると、7日のノア武道館大会について「セミがベスト」という反応が多いのに驚かされる。ジュニアタッグね。
何を面白く感じようと私がケチをつける筋合いのものではないのだが、しかし本当に面白かったのかと勘繰りたくなる。つまり「プロレスとは」「ヒールとは」なんて類の「プロレス論」に沿った試合を見ては「うん、素晴らしい」としたり顔でうなずいて悦に入っているだけなんじゃないの、と。
今どき勧善懲悪のプロレスなんざ見たくもないという私個人の嗜好を抜きにしても、金丸、鼓太郎のヒール(悪役)ぶりは稚拙そのもの。観客に憎まれ、ヒートさせる力量ならライガーの足元にも及ばないし、SUWAや邪道・外道だって彼らよりはよっぽどましだった。往年の鶴見五郎は憎らしかったぜ〜。
悪の限りを尽くしてひたすら憎まれるヒール像もあれば、老獪さが好かれるヒール像もある。彼らがどちらを目指しているのか、そこら辺も見えて来ないんだよなあ。平柳は前者から後者に移行しつつあるようだが。