プロレスリング・ノア in 日本武道館

しっかしノアの興行のオープニングはなんとかならんかな。
まずオープニング前おなじみのねっとりしたボーカル音楽が私には拷問だし、オープニングもたっぷり3分は続くが長すぎる。趣向を凝らした3分ならいいが、ただ音楽流してライトをピカピカやってるだけ。オープニングなんて30秒でいいんだよ。長くても1分だ1分。間延びした空気にいい加減気付け。

モハメド・ヨネ&伊藤旭彦vs.起田高志&宮原健斗

ヨネはグリーンボーイ相手に何やってんだ? 試合権利のない時に場外で起田をいたぶったり、あれじゃリング上の伊藤がかわいそうだぜ。短時間決着が要求されていたのは想像できるけれど、パートナーの見せ場を潰しちゃいかんだろ。対戦相手にとっても殆ど得るものはなかったにちがいない。

小川良成金丸義信鈴木鼓太郎vs.ダグ・ウィリアムス&ブライアン・ダニエルソン&青木篤志

小川が2人と仲間割れ。はてこれは小川プッシュの一戦なんだろか。その割に小川は試合後ダグと握手。ダグはヘビー級だからジュニアタッグ挑戦はない。例によって一夜限りの波乱でしょ〜か。小川の省エネ人生はどうにかならんのかね。金丸&鼓太郎のヒールごっこも。

佐々木健介中嶋勝彦飯伏幸太vs.三沢光晴石森太二&リッキー・マルビ

三沢が健介をスカす場面が個人的にはツボだったりする。この二人の絡みって、いつも「健介が挑む」という図式に見えてしまうから不思議。今シングルやったら健介に分があるはずなんだけど。
お〜石森が飯伏のムーンサルトを「正しく」よけたぞ(つまりコーナー側に転がった)。しかし着地した飯伏、すかさずその場飛びシューティングスター。なるほどね〜、どっちによけても「次」があるわけか。
飯伏と三沢の絡み(といってもエルボーの打ち合いだけ)はユーモラスでよかった。しかし生きのいいジュニアは田上にこそあててもらいたい。

バイソン・スミス&齋藤彰俊vs.秋山準力皇猛

秋山がヤラレタ。2006年は丸藤に負け、2007年は森嶋に負け、2008年はタッグリーグ戦で健介&中嶋に負け、そして今回は自らフォール負け。武道館では散々だな。個人的には秋山にドドンとトップに君臨していてほしいんだが、どうも不甲斐ない。

丸藤正道vs.KENTA

武道館では大抵9試合なのが、この日はなぜか7試合。しかもダークマッチ(本来の開始時間前に試合しちゃうやつね)が2試合組まれている(見逃したぜ、くそ)。しかも10分未満の試合が2つもある。こういう「お膳立て」がある時点でもう客をなめてるとしか思えない。
はい、60分ドロー。こういう下らんものを見せられると、観に行く気も失せてくるぜ。丸藤やKENTAの技術や精神力のすごさに異論はないにせよ、だ(一部ファンが言ってるみたいに退屈はしなかった)。
但し60分ドローとはいっても動き続けてのドローじゃなくて、ラスト数分は2人とも殆ど何もできず、ヘボ将棋の様相。彼らが未熟というのではなく、今のプロレスで60分は無理よ。フルタイムをレスラーの勲章みたいにするのよそうぜ。
この日のMVPは和田京平レフェリーかな。目立ちすぎという意見もわかるけど、私は好きだな。


そういえばすぐ後ろの男(南西D列)がうるさかったな。メインのクラシックな攻防が気に入らないらしく、「これじゃヘビーと一緒じゃんかよ、どんどん飛べ」ってなことを何度も言うの。しまいにはそいつと一緒に観戦してた女性達にもうるさがられてんの。女性の前で通ぶりたかったのかね。一度振り返って顔をまじまじと見てしまったが、案の定バカそうだった。