また外道

場所

千代田区

メンバー

ネット仲間

人数(自分含む)

1→2名

飲んだもの

赤ワイン500ml程度(ダン・キンタ・ドス・ロケス)

酔い加減

C:ほろ酔い第1段階

所見

ワインをグラスにするかボトルにするか散々迷った末、ロケスのボトルを。この店では、これが私の知る限り最もコストパフォーマンスの高いワイン(1万円以上の銘柄は知りません)。
料理はカルド・ヴェルデ(スープ)を注文。なかなかうまい。次に注文を尋ねられたらチーズ盛り合わせでも頼もうかと思っていたが注文を取りに来なかった。ボトルが効いたのか、それとも店の方針が変わったのか。


それはそうと隣のテーブルだよ。ステージのすぐそばなのに、なぜか必ずうるさい客のいるテーブル。今回も当たり。
男性2人女性2人のグループ。年齢は30代から40代くらいか。この店のライブ客の年齢層としてはやや若い。男の一人の喋りが猥談めいているというか、女性のどちらかをあわよくばという下心が見え隠れ。
4人組の話がうるさくて第1ステージからチラチラ見て牽制したが効果なし。たまりかねて第2ステージ序盤に席を立って「ライブ中静かにしてくれる?」。しばらくバツが悪そうにヒソヒソ話していたのが、やおら猥談男が「俺達は俺達の流儀でやればいいんだよ」とかなんとか。で、「おい、オメエ何様だよ、アーン?」という声が店中に響き渡る。歌ってる真っ最中に。どんな流儀だ。
まさかファドハウスで人に恫喝されるとは思わなんだ。そいつの顔まじまじと見ちゃったよ。十数秒見つめ合った後、軽く肩をすくめて見せた。


以後、お喋りの代わりに、しきりにあてつけがましく拍手や手拍子をするようになった。
私のしたことはミュージシャンにとってはありがた迷惑もいいところだったろうに、曲の合間の僅かな喋りで、凍り付いた店の空気をたちまちほぐしてしまった。懐の深さに感心しきり。
私が少しはへりくだって注意していれば反応も違っていたのだろうけど、思い切り不機嫌な顔で言ったからして。マヌエルでうるさい客というのは、大概もっと年の行った下世話なオジサマオバサマ。ちょっと毛色の違う一団だった。


知人の話によれば、男が恫喝したのは女性と一緒だったからだという。見知らぬ男に注意されて面子を潰されたと感じ、名誉回復のためにそういう態度を取るのだと。それで「きゃっ、ステキ」なんて思う女性いるんか?
第2ステージ終了後、グループの女性の一人から「さっきは失礼しました〜」と、飲み物の注がれたグラスを渡されて乾杯。はい、男の子残念。
1月に続いて2月もポルトガル料理店で外道に遭遇してしまった。ポルトガル関係の場所や集まりって、そういう輩が紛れ込まない聖域のような意識があったのだけど、現実はそうも行かないようで。

そもそもうるさい客は店のスタッフが注意しなさいよ。マヌエルで快適にライブが聴けたことなんて数えるほどしかないぞ。