小堺クンのおすましでSHOW22

小堺一機の夏恒例の舞台公演ざんす。副題「スウィングしなけりゃ意味がナイ」。23日に行きました。
やはり今年も笑い死に。おなか痛い。
しかし松尾伴内の力量ってテレビじゃまったく想像付かないなあ。今年も大爆発。演歌のイントロでの喋りにはヤラレたよ。
伽代子(坂井香代子)はもっと前面に出してもいいような気がするな。いいキャラだ。いじられるばかりでなく、積極的に笑いを取る役回りを与えたらどうなるか見てみたい。
あさりど」の川本成は人当たりがよくて頭の回転も速い。小堺一機に通ずるものがあるような。雰囲気が二枚目すぎるのが欠点といえば欠点か。堀口文宏は……思わぬ形でブレイクするのか、それとも「あのまま」行ってしまうのか。それもまたよし。
今年はバンドマスター(園山光博)を笑わそう作戦が。笑ってクラリネットが吹けずにコントが進まない。今日まで「全敗」だとか。
この手の舞台で生バンドを使うのは本当に珍しいらしい。お金かかるから。このバンドがまた笑いの道具として有効に使われているのだ。
で、今年はダンサーのひとりが印象に残ってしまったよ。
この舞台は毎年女性ダンサーが2人いて、何年かごとに交代している。
目に留まりましたるは、初出演の伊藤有希という人。かれこれ15年間ほぼ毎年「おすましでSHOW」を観ているけど、歴代の女性ダンサーの中でピカ一なんじゃないか。ダンスなんて殆んど見ない人間の目だから大してあてにはならんけど、その実力は群を抜いていると思った。
以前、本間憲一というタップダンサーがゲスト出演した時は、女性ダンサー達が完全に見劣りしていた。もちろんいい加減なダンサーを起用していたわけではなくて、小堺一機が冗談交じりに「実力重視で選ぶから年齢が高くなる」なんて言っていたくらい。それでも第一線で活躍している人と並ぶと差は歴然。
伊藤有希が技術的にどれくらいのところにいるのかは知らない。「一級品」なのか、それとも「プロ及第レベル」(失礼やな)なのか。いや、さすがに及第レベルってことはないと思うけど、とにかく彼女なら本間憲一と共演してもまず見劣りしないのではないかな。上体がまったくぶれておらず、動き回っているのに常に静止しているような錯覚すら覚える(本間憲一の時もそうだった)。ハイテンポな曲でもせわしなさを感じさせないのは動きに無駄がないからだろう。ただ立っている姿にも隙がない(ぬぼっと見えてしまうダンサーって結構いるぜ)。いわゆる「女の子女の子」しない落ち着いた雰囲気がコントでも生きている。来年以降も起用されたらと思う。
あさりど」に三沢光晴から花が贈られていた。モノマネの縁らしい。