重松清「エイジ」

あ〜あ、また読んじゃったよ。

エイジ (新潮文庫)

エイジ (新潮文庫)

登場人物の中に、世の中の犯罪・人の悪意に対して、それは「存在する」ものなんだ、その現実を受け入れよと割り切る中学生がいる。つまり社会を集合体としてのみ捉え、犯罪の類を集合体の必然的な“現象”としか考えない。
これ、ひろゆきじゃん、と思った。もっとも朝日新聞に連載されたのは1998年、2ちゃんねる開設は1999年。作者はひろゆき氏をモデルにしたわけではなく、恐らく犯罪の捉え方のひとつの類型として描いたのに過ぎない。
長谷川集平のこんなページも見付けた。
http://www.cojicoji.com/shuhei/eijinpv.html

追記

この小説、「逆ギレ」という言葉が多用されているのだが完全な誤用(だと思う)。加害者が怒り出すのが「逆ギレ」でしょ。この小説では、どうも「逆上」の意味で使われているみたい。