アルベルトライブ in 銀座

千葉のマダムからライブ情報。アルベルトのワンマンライブがあるという。しかもライブハウスで30席限定。フード、ドリンク(飲み放題)付きでいちまんえん。そりゃ安い。で、仕事ほっぽっていざ銀座。
現れましたるアルベルト、ギター弾き語りで歌いましたる1曲目は意表を突いて「バンボレオ」。これを目の前3メートルで歌われてみなさい、トリハダですぜ。
それにしてもこの客層。マダムマダムまたマダム。男性は2割いるかいないか。歌うアルベルト。とろけるマダム達。マダムキラーとしての格の違いを見せ付けられました。
間近で響くアルベルトの歌声。いい具合に酒も回って、2曲目以降はどんな曲かなんてどうでもよくなっていた(失礼やな)。それでも印象に残ったのは「バンボレオ」「ボラーレ」、そしてなんといっても第2ステージ終盤に歌われた「コンドルは飛んで行く〜花祭り」。この1曲だけで1万円の価値あり。

インターバル1

店のオーナーに聞いてみた。「ポルトガル語圏の音楽に興味はありますか?」
おおいにあるとの答え。ブラジル音楽はもちろん、ポルトガルでファドを聴いたこともあるという。集客の見通しさえ立てば何の問題もないと。
http://www.mr-oldies.co.jp/
ジャズ、ブルース、カントリーなど洋楽専門のライブハウス。ん〜いい雰囲気。ここで津森あかねや松田美緒が月例ライブやってくれたら毎月行くんだがな。

インターバル2

休憩時間は客席を廻って談笑するアルベルト。こんな雰囲気の中で野暮かなあと思いつつ「つまんない話なんですけど」とおずおず話しかけると「ん〜つまんない話OKよ」。
「アスタ・マーニャ」というディアマンテス屈指の名曲がある。Hasta Manha――スペイン語をちょっと知っている人なら、おやっと思うはず。スペイン語に「manha」という単語はない。スペイン語「hasta(〜まで)」とポルトガル語「manha(朝)」が並べられているのである。これは一体どういうことかと以前オフィシャル掲示板で尋ねたことがあるが誰も答えてはくれなかった。それを作詞・作曲を手掛けた本人に直接聞いてみたというわけ。
アルベルトの弁。「僕は各国の外国人労働者を知っている。ペルー人もいるしブラジル人もいる。けれども彼らの間には言葉の壁があるのはもちろん対抗心も根強い。あのメロディ(沖縄民謡が元らしい)はスペイン語"Hasta Manana"でははまらない。ところがポルトガル語とミックスした"Hasta Manha"ならはまる。ひとつになってほしいという願いを込めてあの歌詞にした。」
10年来のつかえが取れまちた。
第3ステージでは「アスタ・マーニャ」をはじめディアマンテスのレパートリーが中心に歌われた。私にとって彼のライブの理想は「アコースティックでディアマンテス」。ここまでいいことずくめのライブはちょっとない。

終演後

マダムのはからいでなぜかアルベルトと並んで写真撮影。曰く「加藤さんとベトさんのツーショットは珍しいから」。なんのこっちゃ。まあ確かに直接言葉を交わすのは5〜6年前のサイン会以来2度目だ。
写真を撮られるのが苦手だからマドレデウスの楽屋を訪問した時も一切撮らなかった。恐らくこれが最初で最後の「ユーメー人とのツーショット」。さぞかしさえない顔で写っていることだろう。
私もアルベルトも小柄。そしてヒゲ。これだけ共通点があるのになぜマダムキラーとしての実力で水を空けられているいるのか不思議でならない。写真を見ればきっとその謎が解ける!