Amazonのゴミレビュー

日本人は150グラム大きい脳で考える
この本のレビューの先頭に「とんだ疑似科学だ」という題のものがある。評価は☆1つ。
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4569640982/249-5531739-3032325?v=glance&n=465392
この人の言うところの「科学」ってなんだろう。「メジャーな研究者」とか「定説」とか、それこそ非科学的なものに寄りかかって疑似科学呼ばわりして恥ずかしくないのだろか。
「分岐する前の人種をコーカソイド決め付ける」ような記述がどこにあるのかいくら探しても見付かりませんどこですかどこですか私の目が悪いのでしょうか。ありもしない主張を勝手に作り上げて「よっぽど日本人のほうが進化してると世間に思わせたいんだろうな」とナショナリスト扱いする卑劣な論法。
最後は「(〜という経緯で)脳も大きくなったと解釈することもできる。つまり、脳の大きさも体型も(略)知性とはまったく無関係なのだ」と、「解釈することもできる」からなぜか「なのだ」と断定調にワープ。驚愕の超常現象だ。
要するに「メジャーな研究者でない=間違い」「定説でない=間違い」というレベルでしか語っていないわけ。
そもそもネオテニー説が正しいかどうかは、この本の主旨からすれば大した問題じゃない。「ネオテニー説に照らせばこう言える」と言っているだけのこと。
それでなくてもネオテニー説に触れているのは全6章のうち1章だけ。それをネオテニー説だけを槍玉に挙げてこき下ろす。なんともたちの悪い捻じ曲げであることよ。


進化に関して一定の知識はあるようだが論法は稚拙そのもの。こいつ何者だと思ってプロフィールを見ようとしたが匿名だった。(少し前は「名もない三流学者」とか「偉そうなこと言ってないで」とか、もっとお粗末なレビューもあったがさすがに削除されている。)
褒めているレビューへの「参考にならなかった」の得票数の多さもなんだか不自然だ。まあ医療や科学の世界のしがらみがこういう場所で表出することもあるということかしらん。