ビール嫌いの理由

「喉越し」という言葉がある。私にはなんのこっちゃだ。なぜなら、冷たいものを冷たいまま飲み込むことができないから。正確には、冷たいまま飲み込むと腹を壊す。よほど暑い日でもない限り、冷たいものはしばらく口の中で転がして(?)から飲み込むのが習慣になっている。以前は温めた牛乳は大嫌いだったのが、二十歳を過ぎた頃から温めて飲むよう心掛けるようになって以来、逆に冷たい牛乳が飲めなくなった。真夏でも麦茶は軽く温めてがぶ飲みする。居酒屋のサワーは氷を掻き出して飲むことが多い(みっともない)。
日本酒やワインは舌で味わう(ワインは香りの比重も大きい)。だからおいしく飲める。冷えた白ワインといえどもゴクゴク喉を鳴らして飲むということはない。ビールを舌で味わうという話はあまり聞かないが私はそうやって飲んでいる。まずい。
という風に考えてもみたが、そもそもビールの苦味が心地よくもなんともないわけで、飲み方ひとつで好きになれるものでもないのだろう。「苦い炭酸水」としか思えない。甘いビールというのもあることはあるらしいが。今度試しにガムシロップ入れてみるか。