プロレスリング・ノア in 日本武道館

ハズレ試合なしの屈指の興行。寄せ集めのようにも見える6人タッグも覇気があり厭きさせない。
席も選手の入場口が見える場所でよかった。今年はぴあ当たり年か? 前回まではずっと南側ばかりで散々だった。

小川良成vs.力皇猛

小川の性格の悪さと力皇の一本気なところがうまくかみ合っていた。力皇は小川のことが本気で嫌いなんじゃなかろうか。試合後の力皇の苛立ちよう(勝ち名乗りを拒否)が印象的だった。

――怒りの収まらない表情ですね?
収まらないね。オレたちの問題は浅くないからね。ここで言うことじゃないけど。(スポナビ

やっぱりだ。

田上明vs.丸藤正道

負けるか田上。内容的には巨漢と小兵の対決の面白さを堪能。

三沢光晴vs.森嶋猛

森嶋爆発。ぐったりした三沢に高さのあるバックドロップ。どこかで見た光景。
が、森嶋よりよかったのが三沢。序盤は防戦一方。力皇戦は、そのままズルズル敗れ寂しい一戦だったが今日は違った。コーナーに詰めてエルボーエルボーまたエルボー。レフェリーを投げ飛ばして更にエルボー。久しぶりに三沢に痺れる。
力皇に完敗、森嶋にも惨敗では立つ瀬がない。一選手としての意地が頭をもたげたか。
もうひとつ印象的だったのは、三沢が「森嶋ハンマー」を一度も防御しなかったこと。ベイダーハンマーの防御のうまさでは天下一品の三沢が。

小橋建太vs.KENTA

小橋にしっかりダメージを与えるKENTAの破壊力は大したもの。次の対戦では小橋がもっと突き放した戦い方をするだろう。

金丸義信&杉浦貴vs.日高郁人vs.藤田ミノル

壮絶な打撃戦が続いた後に毛色の違うジュニアタッグ。ZERO-ONEチームはコンビネーションに勝っていても一対一の局面になればノアが押し切ると思っていたが。

秋山準vs.鈴木みのる

入場時は秋山に今ひとつ覇気が感じられず嫌なムードだったが。
張り手合戦を制したのは鈴木だがダメージが大きかったのも鈴木。耐久力なら<五強>に分がある。
アバラが折れていながらも心に残る試合をきっちりやってくれた。


今日は内容が濃すぎて疲れた。