倉田真由美に憤る

倉田まり子といつもごっちゃになる。西原理恵子が「自分の真似をしている」と言ってはばからない漫画家。「人生一年生2号」で初めて見たが、それほど似ているとは思わなかった。
そんなことよりも、「身切り」などと言われるネタの料理の仕方がどうにも程度の低い猿真似に見えてならない。
出だしからしてこうだ。

まんが家になって 最初の数年は 思い出すと 口の中が酸っぱく なるような
貧しくて 暗くて しんどい 日々でした

作品と言うのもはばかられる、ただの自己憐憫の垂れ流し。中身はというと、売れ出した頃の西原理恵子へのやっかみ、の、やはり垂れ流し。ギャグにもなんにもなってやしない。
西原のトークイベントに倉田が電話ゲスト出演するなど、両者に交流はあるらしい。だが西原が倉田をこき下ろすその言葉に親愛の情は私には感じられない。少なくとも作家としては全く評価していないのではないか。
とどめはインタビューのこのくだり。いくらなんでも失礼だろう。

まわりにいる人にも恵まれてるよね、西原さんは。

倉田真由美の漫画のすぐ前にリリー・フランキーのインタビューが入っているのが強烈な嫌味に思えてならない。

西原さん以外のこのタイプのまんが描く人たちは、完全に自分がどばーっと入って、自分とか自分のまわりを切り売りしながら描いてるけど、この人(西原)そこがないもん。