安保法制あれこれ

安保法制と、それを推進する安倍首相のやり方、そしてそれに関する議論についてあれこれ。

高須克弥という人

美容外科医のあの人ね。私は西原理恵子の漫画で知った。
西原理恵子の旦那さんが存命の頃、家庭内の悩みに対して相談に乗っていたのが高須氏。一度は距離を置いた夫と、わずかな期間ながらも復縁して穏やかな生活を送ることができたのは、高須氏の助言によるものが大きかったらしい。
このように人の心の機微を熟知し、しかも実業家としてはとんでもないスケールの成功者。
しかしその一方で、とても大人とは思えない言動も少なくない。西原理恵子はこういう良くも悪くも子供っぽい一面を持つ男性が好きなんだろーな。

竹島問題

この人の政治に関する言葉を初めて目にしたのは、偶然読んだこのインタビューで。
http://www.news-postseven.com/archives/20140104_234004.html

極端なことを言っちゃえば、竹島くらい日本が制圧しちゃえばいいんだよ。(略)韓国の海軍なんてたいしたことないでしょ。自衛隊が本気を出せば制圧できる。(略)一度でもいいから、日本の本当の力を見せてやりたいねえ。

こういう「やっちまえ」な発想、「日本の力」を誇る心情にはちょっとついて行けないなと思った。その一方で「まあ、竹島のほうで自衛隊を送ったら本当に戦争になってしまうけど(=戦争になっちゃまずいよね)」と常識的なことも言っているけれど。

岡田斗司夫騒動

高須氏が岡田氏をツイッターで罵倒しまくるという騒動があった。
発端は2008年。両氏の対談で、岡田氏を整形手術するという案が持ち上がった。岡田氏の方から後日返答するということになったが、結局岡田氏は断った。断る意思を伝えたのは編集者から伝えられていた期限日(手術日の3日前)だったと岡田氏は言う。
ここの経緯で高須氏との間に齟齬が生じている。
http://www.news-postseven.com/archives/20150207_302367.html
高須氏が言うには「いざ手術の当日になってセッティングをして待ってたら、岡田斗司夫が来ない。バックレやがったんだよ。」
しかも、きちんとしたお詫びもなしに今度は自分の女性問題を解決するための「資金援助」を頼んで来たと立腹。
この記事が掲載されたのが今年の2月6日。
それからツイッターでてんやわんや。高須ファン(?)が岡田氏のことをあれこれ吹き込み、それにいちいち反応する高須氏。

(ファン)高須先生が誤解してるとか、まるで先生が悪いかのようにツイートしてますね
(高須氏)彼は卑怯者
(ファン)岡田さんは以前島本和彦先生とのトークで「西原さんはビ〇チだから……。」って言ってた。
(高須氏)許せん!なう
(ファン)関係こじらしても自分の仕事に影響がない、と踏んだ人にダメもとで言ってるんでしょう(略)
(高須氏)わしを舐めとる!許さん!
(ファン)おそらく、高須先生と岡田が話し合っても、岡田は自分が「勝った!」的な話を速攻で広めて(略)
(高須氏)何が「勝った!」だ。非常に不快である。なう

とまあ、他人の推測にまでいちいち腹を立てる始末。
作為を持って歪められた情報とそうでないものを見分けるスキルのない人なのかしらと思った。
ちなみにこの騒動は、岡田氏が謝罪するという形で一応の収束を見た。ビッチ発言については西原理恵子の自宅を訪ねて詫びたらしい。当の西原氏はまるっきり怒ってなかったらしいけど。

安保問題

竹島問題についての発言から当然想像できたことだが、やはり安保法制には賛成している。
私は、安保賛成派の主張を知りたい時は高須氏のツイートを見ることにしている。彼の見識が深いからではもちろんない。むしろ攻撃的な言葉のオンパレードで読んでいて疲れる。それでも時々見るのは、彼がネットを飛び交う意見をたくさんリツイートしているからだ。マトモなものから、下品な悪口、デマまで嬉々として……かどうかは知らないが、盛りだくさんだ。そうした「色々」に目を通すのに手っ取り早いというわけ。
そこ以外で賛成派の意見を私が目にするのは主にダイヤモンド・オンラインとか産経関連とか。