酒の上でのことだから

人からやり込められて一言も言い返せないような酒席での失敗というものがまだない。気分が悪くなることはあっても人から介抱されたことはない。記憶の限りでは記憶をなくしたこともない。「いくら飲んでも乱れぬ男」とでも言われれば悪い気もすまいが、体調と相談しながらチビチビやってるだけというのが実態。
このままでいいのかと、時々思う。すごく恥ずかしくて、誰もそのことに触れないのが余計に辛いといった、思い出すだけで身をよじるような経験を重ねずして人間何をなせようか。
「酔うとたちが悪い。」結構じゃないか。私なぞシラフでも充分たちが悪いぞ。ちなみに酔うとどうなるかというと、普段一言多いのが二言多くなる。いいのか、それで。
私が進むべき道は何なのか。「酒さえ入らなければいい人なのに」とか「酒が入ると面白くなるね」とか、そんな月並みなものではダメだ。「こんな一面があったのか」と驚愕させる何かが必要だ。
「酔うと色っぽくなる人」というのはどうか。うふん。