第5回:踊れ魂のソーラン 難癖編

授業ボイコットの経緯の説明はかなり苦しいものだった。全員が教室を出るに至る情景がどうしても想像できない。混乱状態に陥ったクラス全員がなぜに河原に集合。
一方、眠れぬ夜を過ごし「今までのやり方ではダメ」とつぶやいた、そんな金八先生の取った方法は「挑発」。「打倒金八」を旗印に一致団結するクラス。しかしその挑発もまた「いつもの金八節」とそう大きな違いは感じられず、熱血一直線となる3Bの姿には付いて行けなかった。
もうひとつ気になったのは元3Bの先輩達。現3Bの言葉遣いが失礼というなら、初対面の後輩をつかまえていきなり「お前ら」と言い放つ先輩達も同じくらい失礼ではないか。卒業生の「先輩面」もまた3Bの伝統だったりするのだが、「教え子の成長した姿」をこんな風に描くのはやめてもらいたい。後輩を叱咤するのはいいとしても、他にいくらでも描きようはあると思うのだ。現役3Bが「最後にバク宙を入れたい」と申し入れた時など「(更に上の)先輩達にも相談しなきゃ」などと、おかしなことを言い出す始末。
そのバク宙を、ダンスをやっている連中全員ができずにシュウが抜擢されたのはできすぎだが、ここは許す。
次回予告では「校長先生、薬漬けだったんですね」。職場で孤立して安定剤を常用していたとかいう話だろうか。そういえば今シリーズの千田校長の癇癪は病的な描かれ方をしている。次回のあらすじはTBSのサイトで知ることができるが見ないでおこう。