暖冬のせい

10-12月期GDPが年率マイナス1.4%と振るわなかったことに対し、菅義偉氏と石原伸晃氏「暖冬のせい」と来た。当然非難轟々だが、こういうのはデータを示して反論しなければ意味がない。
で、見付けた。

片岡剛士(リフレ派経済学者)

「家計消費の落ち込みの主因が冬物衣料品などが大きく落ち込んだことにあるのならば、その影響は半耐久財消費の大幅減という形で現れるはずだが、統計データを参照する限り、そうはなっていない。」
http://www.newsweekjapan.jp/kataoka/2016/02/gdp_1.php

毎日新聞(2/15)

「賃金の伸び悩みの影響が大きい。物価変動の影響を除いた実質賃金は15年通年で前年比0.9%減。10〜12月期も横ばいだった。」

野口悠紀雄(経済学者)

「暖冬だけが原因ではない。事実、1月の国内の新車販売台数は前年同月比4.6%減と、13ヵ月連続で前年実績を下回っている。」
「(民間最終消費支出は)14年も15年も、安倍晋三内閣の発足前の12年より低い水準になっている。
つまり、国民生活にとってもっとも重要な支出項目である消費支出は、アベノミクスによって減少しているのである。」
「資源価格の下落は、消費税増税額をはるかに上回る効果を日本経済に与えているのである(注:つまり大きなプラス要因だった)。(略)だから、本来は、所得が増え、消費が増えるはずだ。
では、この利益はどこに消えてしまったのだろうか? 企業利益が増え、企業の内部留保が増えた段階で止まってしまっていると考えざるをえない。」
「実は、アベノミクスによってGDPが増えているのは、ひとえに公共支出のためなのである。」
http://diamond.jp/articles/-/86501


国会では誰か突っ込んだ? 記事見付からんかった。