ヴィラ=ロボス in 初台

東京オペラシティで、ブラジル風バッハ全曲演奏会というクレイジーな催し。
東京フィルハーモニー交響楽団。指揮はブラジルのロベルト・ミンチュク。この指揮者はブラジル風バッハの全曲録音をしたらしい。
1日で全9曲を演奏するという催しは恐らく史上初だろうとのこと。ようやるわ。
しかも全ての曲を、オリジナル編成で上演。つまり弦楽に置き換えられることの多い9番は合唱で、管弦楽バージョンが有名な4番はピアノソロでという具合に。
席はC席(3階R1)。オーケストラの更に後方。指揮者の顔が見える位置。音響も視界も悪くなかった。
見上げると、天井がピラミッド型。そういえば、このホールはピラミッドパワーを利用して演奏者の集中力を高め、また建物の老朽化を防いでもいると聞いたことがある(ウソ)。1632席。9割近く埋まっていた。

第一部

第6番〜フルートとファゴットのための

女性がごついファゴット、男性がちっちゃいフルートを吹くというコントラストがよかった。

第9番〜無伴奏合唱のための

入場時、先頭の男性2人がハゲだった。フサフサの男性達が後に続き、その後が女性達。なるほど、この曲では髪の量の順に並ぶわけか(ちがう)。

第4番〜ピアノのための

4番はぜひともオーケストラ版を聴きたかったが、ピアノ版もよかった。白石光隆というピアニスト、3階席からも額のシワが見えてどうかと思ったが(なんだそれ)演奏には満足。その後の2番、3番でも登場したが存在感があった。

第二部

第一番〜8本のチェロのための

チェロ8本が並ぶ様は象の行進さながら。

第五番〜ソプラノ独唱と8本のチェロのための

ソリストがすごかった! 衣装がすごかった!
すいません、オーケストラをガンガン鳴らす曲以外は今ひとつ興味が。

ロビーコンサート(ギターソロ)

ブラジル民謡組曲

ガヤガヤしてさっぱり聴こえず。残念。

第三部

第3番〜ピアノとオーケストラのための
第8番〜オーケストラのための

第四部

第2番〜オーケストラのための
第7番〜オーケストラのための

うひゃひゃひゃひゃ、いいなあ、このくどさ、この土臭さ。これが聴きたくて行ったんですよ、ぼかぁ。野太い金管が独特の効果を上げてます。
14時開演で3回の休憩を挟んで19時終演。それほど疲れは感じなかった。
さすがにアンコール曲はなし。
これで5,000円は安い。