松田美緒凱旋

4ヶ月にわたるブラジル修行を終えて初の東京でのライブ。といってもワンマンライブではなく、ダンス、音楽、美術のコラボレーション。

Kaoru Watanabe’s RESONANCE「余韻」
7月 23rd, 2007 by admin
和太鼓集団「鼓童」の元プレイヤー・演出家で、NYを拠点に世界で活躍する篠笛・フルート奏者、渡辺薫のニュープロジェクト。
渡辺薫がプロデュースする音楽/ダンス/美術の融合体験。タマンゴ(タップダンス)、柿沼康二(書家)、D.H.ローゼン(舞台美術)、松田美緒(ボーカル;ビクターミュージック)、坂本弘道(チェロ)が共演。
http://watanabekaoru.com/ より

正面のステージの他に、中央の客席(4列)の両脇に1m平方くらいのステージも。そして至る所に紙粘土か何かでできた板が吊るされ、また床に散らばっている。
まず度肝を抜かれたのはチェロ。エフェクタを駆使して(ディストーションみたいなのとか)ギャンギャン鳴らす、太鼓さながらにスティックで叩く、胴体に玉を入れてジャラジャラ鳴らす、三味線さながらに指ではじく、ドリルみたいな電動工具で弦をこする(?)、ノコギリ(かな?)を弓でこする、チェロを振り回して吊るされている板を割るetc。というとなにやら曲芸みたいだが、れっきとしたゲイジュツなのだ。
タップ。本格的なタップをこれだけ間近で、しかも長時間観たのは初めて。すごいや。今日の人気はこの黒人ダンサーがさらってしまった感じ。紙粘土(?)の板を踏み砕いて砂利道を歩くような音を立てる場面も。
そして松田美緒。歌ったり朗読したり即興で呻いたり。ダンサーありきの雰囲気になってボーカルの見せ場はさほど多くなかったが、それでも才気爆発。ええ、もう、そのまま突き進んで下さい。
ライブ後にちょっとだけ話ができた。しきりに「楽しかった」と話す。すこぶる元気だ。
10月には早くも3枚目のアルバム「アザス〜Asas」が発売される。

Asas(アザス)

Asas(アザス)