魔法使いハウルと火の悪魔

ハウルの動く城」の原作を読む。

魔法使いハウルと火の悪魔―ハウルの動く城〈1〉

魔法使いハウルと火の悪魔―ハウルの動く城〈1〉

映画は途中まではかなり原作に忠実に作られてたのだな。原作を読んで、奇怪な城や、ソフィが城の扉を面白がる場面を映像化する力量はやっぱりすげぇと思った。
途中からはもうまるで別の話。しかも映画は説明不足でわけわからなくなってる。原作のファンが立腹するのも致し方なしか。しかし「無内容」ではなくあくまで「説明不足」なのではないかな。ちょっとしたセリフや仕草の中にたくさんの意味が盛り込まれているように見えたから。原作は情状酌量抜きに面白いです、はい。
ところでWikipediaの「ハウルの動く城」(映画版)の項。

主人公は老婆の姿であり、街は不便なことが多い。これらはやがて来る、自分達の将来の姿であり、「バリアフリー」や介助などの必要性を説いている。また同時に、愛には年齢や容姿など関係ないということも述べている。

こんな教訓話に要約するのはやめてほしいな。大体ソフィが若返ったり婆さんになったりする設定(原作とは異なる)が、なんでそんな解釈に繋がるんだ。