松田美緒である。６月のライブのレポートを書きかけたまま８月になってしまったのである。
彼女の前に宮良牧子という石垣島出身の歌手が唄った。まったく知らない名前だったが、これがかなりのもので、濃密な１時間に少々疲れを覚えた。無論不快な疲れではなく。このすぐ後じゃ松田さんは割を食うなあ。
と思えばさにあらず、なんだかいつもより乗っているみたいなんですけど。はじめからリラックスムードで。去年からコンビを組んでいる加々美淳のギターも、存在を感じさせないほどに（失礼か？）溶け合っていた。
「調子がいい」と言うべきか「一皮剥けた」と言うべきか、とにかく私が今まで聴いた中では抜群のライブだった。
帰りしなにそう伝えると、彼女自身にとっても好感触だったという。ライブに行く度に変化を見せてくれる、聴くのが二重に楽しい歌い手である。
いつの間にかビクターによるオフィシャルサイトも開設されている。試聴可。
http://www.jvcmusic.co.jp/-/Discography/A019680/-.html
