突如川島誠を語る

ファンというほどでもないが極めて個性的な作家として気になり続けているのが川島誠今江祥智ご推薦ということもあるが、作家としての力量は疑うべくもない。
知性型・直感型という分け方をするならば、川島誠は知性型の最右翼ということができるだろう。(安易な言い方のような気もするが、とりあえず許して。)
ミクロ単位まで綿密に練られた構成と人物造形。計算が中途半端だと鼻に付くところだが、この作家は違う。かといって計算を感じさせないというのでもない。完璧なまでの計算を礎とするその描写は、読み手の五感をダイレクトに刺激するかのよう。音楽家でいえばラヴェルに近いだろうか。そういえば川島誠は虚無感を抱えた人物を主役にすることが多い。
などとこの作家のことを書き出したのは、著書の文庫版を通販で3冊買ったからである。1冊105円。世の中間違ってる。
話がまとまらないので続きは後日。書くかなあ。

800 (角川文庫)

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もういちど走り出そう (角川文庫)

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セカンド・ショット (角川文庫)

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