今江祥智講演会 in 東京クレヨンハウス

一緒に行きたいというあまたの声を振り切り一人で行って来ました。
今江氏は編集者としての顔も持ち、何人もの作家を世に送り出している。

江國香織

知名度で言えばその筆頭は江國香織だろう。直木賞取ってたんだ。知らんかった。彼女は児童文学でデビューしたが、その後活動の中心は小説になり、今江氏はずっとカムバックを切望して来た。だからというわけではないが、近年の江國香織の恋愛小説はあまり評価していないそうな。

川島誠

今江氏が直接指導もした作家に川島誠がいる。クールで切れ味抜群の筆致。児童文学作家にして性描写が得意。江國香織こうばしい日々 (新潮文庫)」文庫版解説を書いている。
代表作「800」のタイトルを付けたのも今江氏。発表時は全然売れなかったそうだが文庫版が結構売れたらしい。今江氏は児童文学界の第一人者にまで上り詰めることを期待していたが、なにしろ寡作。ちなみに川島誠の妻は童話作家の二宮由紀子。これまた今江氏の指導を受けた人。童話界の出世頭はこの人になるのかな。

800 (角川文庫)

800 (角川文庫)

今江祥智新作長編

春からどこかで連載するらしい。正確な題名は忘れたが「ヒゲ」が付く。
毎度のことながら、報告するとなると、どうしてこうつまらない話しか思い出せないのだろう。あまり細かく書くと著作権上問題あるそうだから丁度いいといえばいいのだが。今年は「持札公開〈b〉」を買ってサインを頂戴しましたとさ。
ええと、あと今江氏が最も惚れ込んだ日本人作家は花田清輝だそうです。