今江祥智公演 in 東京クレヨンハウス

16日。去年より皺が深くなっているように見えた。
開口一番「6月に肝臓癌で手術しました」。
医者曰く「時間をかけてじっくり作った癌ですなあ」。今江氏酒飲みだから。
こういう話題でドカドカ笑わせる。癌の話が一番笑えた。
「癒すとか、優しいとかいうのではなく、読んでいて、見ていておいしい絵本や童話や長編がいくらでもあるのに」というテーマで話す予定だが全然違う話に。
もうすぐ百歳を迎える現役作家石井桃子が80代で書いたという作品を紹介。これかな?「幻の朱い実」

幻の朱い実〈上〉

幻の朱い実〈上〉

70代の今江氏、もういつ死んでもいいと思っていたが、これを読んでまだまだ死ねぬと思いを新たに。
最も時間が多く割かれたのは長新太。出会いのエピソードなどなど。
江國香織が最近書いたという「気持ち悪い短編」に言及。一連のレンアイものは好もしく思っていないようだったが久しぶりに褒めていた。
著書を毎年1冊買っているが字ばかりの本はネタ切れ。といって「飛ぶ教室」にサインしてもらうわけにも行かず、絵本「なんででんねん天満はん」を。
なんででんねん天満はん 天神祭 (童心社の絵本)

なんででんねん天満はん 天神祭 (童心社の絵本)

来年は「私の彼氏」(絶版)持ってってサインもらおかな。