津森久美子ファドライブ in 四ツ谷

マヌエル四谷店にて帰国後2度目の関東ツアー。実は9月にもお台場でライブがあったのだが、それを知ったのが前日だったため行けず。
帰国直後のライブでは、厚みを増した声に驚かされた。今回の印象は「手探り」。
レベルダウンしたということではない。前回は自分の「器」が広がったその喜びが、そのまま伸び伸びとした歌唱に繋がっているように感じられたが、今回は次なるステップ、つまり広がった「器」をどう生かして行くかというディティールの追及に歩を進めているように感じられた。
プロレスラーにたとえて言うなら、細身のテクニシャンがウェイトアップに成功し、そのウェイトを生かした技の組み立てを模索し始めたといったところ。却ってわかり辛いですかそうですか。
水谷和大のギターソロは「アストゥリアス」(アルベニス)。ブログを紐解くと……昨年5月にもここで同じ曲が演奏されていた。その時に比べ格段によかった気がする。「水谷さん、あんなにうまかったっけ」とカナリ失礼な褒め方をしたようなしなかったような。
さてライブレポート恒例の<客のマナー>(音楽を聴きに行くのか客を見に行くのか段々わからなくなって来た)。
今回は奥の4人組うるさい。と思ったら、スタッフが注意しに行ってましたよ! 今日のMVPはこのスタッフ。ってことはないが、こういう姿勢を見せてくれれば、また行きたくなるというものさ。ブラボーだマヌエル。
その4人組はというと、小声にはなったものの話し声は完全にはやまず、やはり少しうっとうしかった。しかしあの程度では店側も注意するわけにも行くまい。ライブと知ってて予約し、ライブチャージも払って、それであの態度はどんなもんか。今回は比較的快適だったが、あの4人がいなければ言うことなしだった。

ライブ時間の謎

公演は20:30〜、21:30〜、22:30〜の3ステージ。3ステージ目になると、まず半分以上の客が帰ってしまう。そしてライブが終わるとすぐに店じまいの準備。何のためにこんな時間に設定するのか不思議でならなかったが、ちゃんと理由があった。
というのは、この店は18時開店。20時半開演にしておけば、その前にライブ目当てでない客を受け入れられる。ということでした。
ん〜そしたら2ステージじゃダメ? 20:30〜21:15と、21:45〜22:30とか。これならライブ後にだいぶゆっくりできるんだけどなあ。もっとも客の年齢層が高いから1ステージ45分はきついのかしら。それにライブ中はサービスしないという決まりだから、料理を出すタイミングの問題もあるのかも知れない。だったら3ステージでインターバルを短くするとか、どうにかならんものかね。