ところてんと私

ところてんというものを何年かぶりに食べた。私にとってずっと「なんだかわからないもの」であり続けているところてん。おいしくもなければまずくもない謎の食べ物。
その存在すら忘れかけていたところてんと今こうして向き合っている。何の因縁だろうか。
私にとってところてんとは何なのか。ところてんにとって私とは何なのか。今までどうであったのか。これからどうあるべきなのか。これからところてんとの間に何を築けるのか。そして自分は何を築きたいのか。
そんなことを考えながら、この奇妙な物体を口に運んだ。次第に胸が苦しくなった。
食べ過ぎたらしい。