第4回:金八遂に大激怒!

生徒達の言葉遣いのひどさを金八先生が叱責することは前回の予告で既にわかっていた。バカクラス掌握の第一歩をいかに踏み出すか注目の回であったが……いつもの金八節だった。
それで話に聞き入る生徒達。金八節が通じなくて悪戦苦闘していた半年間は一体何だったのかと、肩透かしを食わされた気分。

そこであっさりクラスがまとまらないのが今までと違うところではあったが、もぬけの殻の教室を見た金八先生が絶望してしゃがみ込むという幕切れには疑問。
先生に常に協力的な生徒も複数いるわけで、金八先生が即「総スカン」と受け取るのは不自然すぎる。

展開への不満はさておいて、「なぜ敬語を使わねばならないか」という論議にはおおいに興味がある。
私自身は言葉遣いにはうるさい方だが、理由を問われても明確な回答は持っていない。だから金八先生が言葉遣いの話を始めた時は思わず身を乗り出した。
が、話の内容は「敬語も使えずにどうやって進路を切り開いて行けるのか」という現実的なものでしかなかった。ならば「進路を切り開けるなら敬語を使う必要はない」という反論が成り立ってしまう。敬語を使わねばならない根源的理由を述べない限り、人を説得するのは難しいだろう。ましてや「けじめを付けろ」「社会のルールだ」といった漠然とした言葉では話になるまい。

もうひとつ気になるのは、文化祭に対する一部生徒のストレートな入れ込みよう。アンナヤツイルノカという単純な疑問。少なくとも私の周りには一人もいなかった。出し物を決める時は大方「○○が面白いんじゃないの」くらいの乗りだったけどなあ。