再読・手塚治虫

おいどうだよこの面白さ。
陽だまりの樹」全11巻(全集版)。

陽だまりの樹(1) (手塚治虫漫画全集)

陽だまりの樹(1) (手塚治虫漫画全集)

手塚漫画の中では真っ先に挙がる作品ではないけれども、私にとってはこれがナンバー1。
幕末が舞台。主人公はくそ真面目な武士「伊武谷万二郎」(架空の人物)。狂言回しとなるのが手塚治虫の曽祖父にあたる手塚良庵(実在)。これが女癖の悪いいい加減な男。
福沢諭吉勝海舟西郷隆盛といった幕末の英雄達も登場。(福沢諭吉と手塚良庵は実際に面識があった。)
作風は「アドルフに告ぐ」に軽妙さを加えたもの、とでもいえばイメージがわくだろうか。日本の激変に翻弄され、あがき、もがき、道が開け、閉ざされ、ああなってこうなって、もう面白いのなんの。


そうそう、読む前にWikipedia見ちゃだめアルね。ストーリーの肝心なことみんな書いてあるアルね。しかも紹介下手くそアルね。というより読み違えてるアルね。