月田秀子ファドコンサート in 鎌倉

聴きに行くのは2006年11月のヤクルトホール以来。
「きらら鎌倉」という収容286人のホール。二部構成。PAなしの肉声ライブという、小ホールならではの趣向。
しかし第一部は、会場の広さに声が負けているように感じられ、かなり空気が散漫に。
肉声はちょっと無理があったのかな〜と思いきや、第二部に入ると別人のよう。第二部はアマリア・ロドリゲスのオリジナル曲で固めたというから、得意のレパートリーでもあるのだろう。重厚な曲でとりわけ本領を発揮していたように思う。終盤に「段々調子が出て来て、もっと歌いたい」と言っていたのも納得できる。アンコール曲は予定外(多分)の2曲。2006年のコンサートよりも、格段に充実していた。ツボにはまった時は、やはりさすがだ。


余談だが、月田秀子さんは3年前から「線維筋痛症」という難病を患っているらしい("繊維"筋痛症じゃないよ)。知らんかった。全身に激しい痛みが生じ、明確な治療法はまだない。
同じ病気を持つ知人が一人いるが、その人は寝た切りに近い生活のようだ。