終戦か敗戦か

終戦記念日」という呼称への批判が絶えない。「敗戦記念日」と呼ぶべきだ、と。これがどうもわからない。わからないのでネットで検索してみたが、やっぱりわからん。
ちなみに私は取り立ててどちらかを支持するつもりはない。念のため。
日本が戦争に負けたという事実を覆い隠すのはケシカランというのが「敗戦」派の言い分。ではもし日本が勝っていたら「戦勝記念日」と呼ぶべきなんだろか。その辺のところ「敗戦」派の人に聞いてみたい。
実際にやっている国があるかどうかは知らないが、他国に攻め入ってボコボコにやっつけて参ったと言わせた日を「記念日」と呼ぶのはあまりに無神経。だったら他国に攻め入ったはいいが返り討ちにあって逆に占領された日を、その失敗(敗戦)を指して「記念日」と呼ぶのは、まるで問題が戦争そのものではなく「負けたこと」にあるみたいだし、根は「戦勝記念日」と名付けるのと同質なのではないか。
戦争(侵略)そのものが忌まわしいのか、それとも戦争に負けたことが忌まわしいのか。その視点で見た場合、「終戦記念日」という呼称には何ら問題がないように思える。
終戦」が批判される理由のひとつは、「侵略行為を正当化する意図が見える」というもの。つまり「終戦」「敗戦」それぞれの言葉から受ける印象が、私と正反対なわけ。侵略行為を正当化するなという点では同意見なのに。
「終」と「敗」一字違いではいかようにも取れて混乱の元。いっそ「侵略してごめんちゃい記念日」とでもしてはどうか。

追記

終戦」としたのは天皇の保身だとかGHQの都合だとかいう説もあるようだ。どれほどの効果があったのか今ひとつピンと来ないので言及できまへん。