パチョレック放出の真相

プロ野球はさっぱり観なくなって久しいが、Wikipediaで時折ノスタルジーに浸っている。で、大洋の外人スカウト牛込惟浩氏に興味がわいて著書を読んでみた。この人いいなあ。

パチョレック放出の経緯が語られている。信憑性は高そう。

最初のバッティング練習で古葉監督が「こりゃダメだ。使えん」と口走り、後でそれを知ったパチョレックは猛烈に落ち込んだという。

しかしシーズンが終わってみれば打率2位。しかも首位打者の正田は出場試合数104という欠場逃げ切り戴冠だったのに対し、パチョレックは130試合出場(フル出場?)で安打数はリーグ最多。2年目も打率2位、3年目に首位打者

が、4年目は桑田から受けたデッドボールの影響で前半はボロボロ。そこで須藤監督が牛込氏に「代わりの選手を」と持ちかけたらしい。監督の態度の変化を感じ取ったパチョレックは、大洋から気持ちが離れてしまった。

それを察知した阪神と巨人が獲得に乗り出し、大洋側も感情の溝が修復できないと判断したのか、放出を決意。ということはパチョレックも渋々移籍したというわけでもないわけか。

怪我で不振の時期があったとはいえ、4年目の打率も3割台。表向きの放出理由は「ホームランが少ない」というおバカなものだったが、感情のこじれというのが真相らしい。