なぜか内田春菊

いけ好かない部分と無視できない部分両方あってたまに読む。
個人的な恨みつらみをネタとして練り込まないまま垂れ流したり、嫌いな人をただ嫌いだと主張したりといった芸のなさや、下ネタで周囲を狼狽させるキャラを売りにするオヤジ臭い感覚にうんざりさせられる、というのがいけ好かない点(の一部)。

私たちは繁殖している (3) (ぶんか社コミックス)

私たちは繁殖している (3) (ぶんか社コミックス)

何年か前に1巻だけ読んでいたが、この人の漫画としては語り口が淡々として、また子供との関わり方にも懐の深さを感じさせた。先日古本屋で続刊を購入。
嫌いな人をなじる語り口は相変わらずで、間違ったことは言っていない(と思う)のに、読んでいてまるで痛快さを覚えない。「こういう人がいるけど私は違うわよ。」
一方、ただ子供のことを語る箇所は気持ちよく読める。つまり半分は気持ちよく読め、売価は半額以下だからまあ悪くない買い物ではあったかなと。