洒落っ気がなく「いよいよヤバイ」という状態になるまで散髪に行かない。私の「ヤバイ」の基準自体にそもそも問題がある（らしい）ことから、普段どんな状態かは推して知るべし。学生時代は季節ごとに１回くらいのペースだったような。
それでもホストクラブで働くようになってからは（ウソだってば）少しはましになっている。伸びると散髪というより、髪が派手に撥ねると散髪。ドライヤーや整髪料を駆使して整える甲斐性はもちろんない。癖っ毛だから、すぐ撥ねる。
理容師さんに「いい癖だね」と褒められることもあり悪い気はしないが手間が増えるばかりでメリットは感じない。かといって、割引券を貰って一度だけ行った流れ作業のえらい落ち着かない美容院のオバチャンに「自分の髪が嫌で嫌でしょうがないでしょ」と言われた時はえらい気分が悪かったが。
今は微妙な時期にある。前に散髪してから１ヶ月ちょっと。普通の基準では散髪して当たり前（なのかな、よくわからない）だが私には「まだ全然大丈夫」。ところが少し前から前髪がひどく撥ねている。濡れタオルで押さえたところで私の髪はビクともしない。ドライヤーは見当たらず、整髪料なぞあるわけがない。だがこの程度の伸び具合で散髪になぞ行ってなるものか。
風呂場に10年くらい前に買ったとおぼしきリンスとかいうものがあり、これはどうかと使ってみると、髪がサラサラになった。撥ねたまんまんでサラサラ。ダメじゃん。
最後の手段、ままよばかりに前髪をちょんまげよろしく束ねて先っぽを鼻毛用ハサミでブツリ。
失敗。
飲んでやる。
